持ち出す金額はいくらか? 有償化への道はあるか?
5回に分けて、モデル探しをどうすべきか小難しく語ったポストです。
- ポートレート撮影のモデル(被写体)をどうやって見つけるか?
- 自分が提供出来る価値ー私の撮影スタイルとは
- 競合・自分・お客様から見る自分の価値とは?
- モデルサーチ、必要なときには有償化
- 持ち出す金額はいくらか? 有償化への道はあるか?
はじめに
5回シリーズの最終回です。 スタイルを確立し、ポートフォリオ作って撮影を続けていくと必ずぶち当たるのが、有償化できるか?です。
持ち出す金額はいくらか?
私のこれまでの撮影に限って言えば、ストレートに言うと(場所にもよりますが)一声、室内撮影・相互無償で一人約8,000円です。
- スタジオ代 – 5,000円
- 駐車場 – 2,300円
- 高速道路 – 700円
- モデルさんの交通費 – 1,000円
カメラや照明器具などの機材などの料金は含まない。 二人撮影だともう少し安くなります。
こちらがスタジオ代金を払うときは、相互無償が基本で有償モデルは雇いません。 現在、屋外動画撮影で有償案件化していますが、これはこちらも始めたばかりなのでそうしています。 ただ、動画は音楽のライセンシングなど、年間2万円近い費用を払っていたりします。
つまり有償化して費用分だけでもまかなってもらうには
- スタジオ代金 (5,000円)
- 交通費・駐車場代 (3,000円)
です。 それ以外の必要経費や人件費を計上すると、
- ソフトウェア等の代金
- リタッチ費用
- サーバ運営費
- 機材アップグレード代 (カメラやPCのアップグレード)
- 撮影費 (カメラマンに支払う労働対価)
ちょっと表にしてみましょう。
一人頭、19,980円ですね(偶然にもきりの良い数字になりました)、消費税込みで。 たぶん、有償化しただけでは1,000万円売上高に行かないので2023年まで消費税は不要ですね。
Hardware Upgrade Feeってなんだって話ですが、機材をアップグレードする費用を入れ込んでおかないと、新しい機材が出たときに入れ替えることが出来ないです。 ただ、これはプロの人だけかなと思います。
有償化できるか?
私が聞きたいですね。 19,980円の価値ありますか? 競合比較の視点からすると難しいですね。 請負型のカメラマンのように被写体を選ばず依頼があるところまで行く形にしないと駄目です。 そうなると趣味じゃないです。
改めて自分の価値がどれぐらいか確認する必要があります。
自分が提供できる価値 – モデルさんの価値 = 頂けるお金、もしくはお支払いするお金
写真産業自体斜陽化している中、有償化していくのは大変ですね。プロの人たちは、学校の運動会だったり会社のヘッドショットだったりと案件選ばずに苦労されていると思います。自分が撮る写真の価値を認めてもらうというのは大変です。 私はこのまま趣味である程度持ち出しで続けていきますが、プロになりたい人は競合・自分・お客様の視点でどんな価値が提供出来るか考えても良いかもしれないです。
了
2021年6月4日 ー 初版