モデルサーチ、必要なときには有償化

5回に分けて、モデル探しをどうすべきか小難しく語ったポストです。

  1. ポートレート撮影のモデル(被写体)をどうやって見つけるか?
  2. 自分が提供出来る価値ー私の撮影スタイルとは
  3. 競合・自分・お客様から見る自分の価値とは?
  4. モデルサーチ、必要なときには有償化
  5. 持ち出す金額はいくらか? 有償化への道はあるか?

はじめに

  1. ポートレート撮影のモデル(被写体)をどうやって見つけるか?
  2. 自分が提供出来る価値ー私の撮影スタイルとは
  3. 競合・自分・お客様から見る自分の価値とは?

の続きになります。 自分のスタイルが決まった、確立した後に依頼をして行くどちらかというとプラクティカルな側面が大きい記事になります。

依頼の基本

私は依頼はinstagramかtwitterで #被写体なります などのタグをたどってDMで依頼をします。 タグは複数ありますので、探してください。
ただ、これが機能するのは、モデルが閲覧できるポートレートポートフォリオがある場合で、始めたばかりだと返信率が異常に低くなります。 前の記事に書いたとおり、モデルさんがカメラマンの提供価値を判断するための材料がないからです。
またポートフォリオにないスタイルに挑戦したい場合も返信率が悪いです(記載時の私の例だと動画撮影)。

最初の記事にも書きましたが、幾らポートフォリオがあったとしても返信率が低いです。 精神的に強くない人はくじけるかも。 飛び込みの営業だと思って粘り強くお声がけを続ける必要があります。 お断りの返信を頂けるモデルさんはまだまだ良心的で、ガン無視のかたもいらっしゃいます。 「あっ、違う物求めているんだな」と冷静に受け止めましょう。 あと、波があります。 結構な確率で返信が来て予定組みづらいときがあったり、全然返信なくて予定が立たないときもあります。

ポートフォリオ構築の為の有償化

ポートフォリオがない場合は予算次第ですが、思い切って有償化してみるのが良いと思います。 「初期投資」と捉えて資金を投入します。 お金は使いたくないって人は、友達に頼るなりする必要がありますが、「10万円のレンズ買うぐらいだったらモデルさんに投資した方が価値がある」と私は思います。 良いレンズで良い写真は撮れないから。

さて具体的なモデル募集サイトを手数料等記載して紹介します。 有償化と書きましたが、カメラマンがモデルさんに報酬を払うので案件化と読み替えるとわかりやすいかも知れません。

案件型 ー 案件化してモデルさんに応募して頂く形です。

  1. https://freemo.biz/
    手数料: 案件料金に10%もしくは1,000円と銀行振込料。
  2. https://modeltown.jp/
    手数料: 応募モデルに問い合わせるのに1,650円の手数料。

マッチング型 ー 撮影したいモデルさんに問い合わせて案件化する形です。

  1. https://8-match.com/~VisualVenus/
    手数料: instagramで作品タグ付けすると利用期間が15日のびる仕組みだが、一年6,000円で利用可能。
  2. https://photomatch.jp
    手数料: 問い合わせするのに1ポイント、100円必要です。
  3. https://remember.tokyo
    手数料: 案件料金に15%、780円手数料、それに消費税10%。
    マッチング系では一番高い。

全部使ったことありますが、一長一短です。 photomatchは、自撮りや写真すら登録していないモデルさんがいるので、イマイチ感がとてもある。

登録している皆さん、有料モデルとして登録しているので7,000円から10,000円の予算を見込んだ方が良いと思いますが、気をつけなければいけないのは、登録してある写真数が少ない、不明瞭、一つのアングルしかない場合です。 モデルさんがカメラマンの作例をみて判断するように、カメラマンが有償でモデルさんを雇うときはモデルさんのポートフォリオを見ますが、ない人が多い。 「有償化・案件化」となったときに立場が逆転するのですが、逆にモデルさんがカメラマンにどんな価値が提供出来るか不明瞭な部分が多い。 これ以上は、主題から外れるので続けませんが、時間をお金で買うような時に役に立ちますが、出来れば使いたくないのが正直な所。

コスプレ

コスプレが顧客セグメントであれば問題ないですが、顔の構造まで加工・修正を被写体側で行うのが通例なので、そこに留意する必要があります。 イベント参加費など諸経費を払えば撮影に参加させて頂ける場合ありますが、自分の撮影スタイルをつくるという視点ではプラスにはならないかなと感じます。 ただ、自分のスタイルを広げるという点ではありかも。 ここは悩んでいるところです。 特に漫画・アニメからずいぶんと遠ざかっている筆者からは、ハードルが高い。

男性モデル

私が感じるのは、男性モデルを撮影する男性カメラマンが少ないなと感じる所です。 男性モデルは、室内個撮へのハードルが低く女性のモデルよりも気楽に撮影出来ます。 私は個人的に男性モデルのみなさんに撮影技術を鍛えてもらったと思っている。 一度依頼してみてください。

撮影したモデルさん達

撮影をさせてくれたモデルさん達は、自分たちの写真の価値を認めてくれた人たちです。 大切にしましょう。 できれば、二回目・三回目と一緒に成長できるように次につなげていきたいものです。 ただ、事務所に所属するプロのモデルになったりして、手が届かない存在になってしまうモデルさん達もいます。 嬉しいことですが、残念でもあります。

依頼文

基本的なことですが、依頼するときは条件を全て明記します。 私の場合は、非常にビジネスライクに記載します。 趣味の活動とは言えサービスを提供して報酬をいただくという活動です。 中には勘違いしてデートか何かと間違っている人いますが、きっちり線引きして計画・対応しましょう。

ここまでモデル探しの流れを簡単に説明しました。 ポートレート撮影初期はお金を使って案件化でポートフォリオ構築してtwitterやinstgramでDM依頼というのが流れになると思います。 ある程度出来上がったら、そこからどう拡大して行くかで再度案件化するか考えていけば良いと思います。

撮影スタイルの確立、他のカメラマンからの区別化、適切な顧客セグメント(モデルさん達)にアプローチすると、徐々にポートフォリオが作られると思います。 無料では出来ないと思います。

次は、「持ち出す金額はいくらか? 有償化への道はあるか?」です。

2021年6月3日 ー 初版